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世代間交流会をふりかえって [コラム]

世代間交流会
-渡初めと共長今昔写真展-

 11月3日、共長こども会と長草老人会が合同で、世代間交流会を開きました。

 小学生3人と高齢者3人が1つのグループになって、一ツ屋跨線橋の開通セレモニーに参加した後、そのまま勤労文化会館まで移動し、写真を使ったゲームを行いました。

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 日々、変化しつつある共長学区を、学区内でもっとも新しい変化である跨線橋を起点として、高齢者と小学生が一緒に歩き、戦後から今までの共長学区の変化を航空写真や街かどの写真を使って見比べていくことで、過去から現在に至る共長学区という街を、世代を越えて共有することを目的としました。
 
 さらに、「遊んだ所(遊ぶ所)」「泳いだ所(泳ぐ所)」「卵を買った所(卵を買う所)」を小学生と高齢者にそれぞれ尋ね、それぞれマーキングをした航空写真を比べることで、時の隔たりが、単に街の外観の変化に留まらず、生活そのものの変化であることを意識してもらう試みも行いました。

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 写真をじっくり見てもらうために、過去と現在の写真を使ってのクイズを行うなど、展示に工夫を加えたり、10組のグループを時間差を設けてに展示室に案内するなどの配慮をしています。
 
 こうした方法をとった場合、他のグループには待ち時間も発生しますが、この時間に、高齢者と子供が一緒に剣玉やメンコで遊ぶことで、打ち解けた雰囲気を作る試みもしています。

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 かつて、人々の生活は、土地を中心に動いていました。自分が生まれた土地を離れることなく一生を過ごしてきた人たちは、代々、当たり前のように、その土地の持つ環境を継承してきました。
 
 個人にとっても、家族にとっても、コミュニティにとっても、それらを取り巻く環境は、その土地とは切っても切りはなせない関係にありました。大げさな言い方をすれば、その土地を離れることは、そのものの死を意味するぐらい、大きなことだったのだと思います。
 
 現在は、土地の持つ束縛は、極端に小さくなりました。生まれた所と死ぬ所が違うことの方が多いでしょうし、生活の場を、個人の意志によって、いくらでも変えて行くことができます。
 
 このように、土地の持つ環境の力は弱まり、家族やコミュニティが、環境を共有することも難しくなってきています。環境を共有しないコミュニティは、結束力が弱くなっていきます。
 
 逆に、生まれた場所は異なっていても、今生きている土地を中心とした環境を共有していくことができれば、そのコミュニティの結束力は強くなっていきます。

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 今回の世代間交流会の試みは、こんなところからスタートしています。
 
 共長学区という、土地の持つ環境の現在から過去を遡り、土地の持つ環境の変化を世代を越えて共有してみることで、コミュニティの結束力を強くすることができるかもしれない...という試みです。
 
(共長こども会会長 大塚裕昌)

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